以前、レシーブはいくつあれば良いの?という話を
書いたわけですが、今回はどんなにがんばっても
受けきれない攻撃をもつカードについてです。



当然、第三弾「東峰旭S」の話なわけですが、
ちょっと残念なカードでもあります。



なにが残念なのかというと、出来ればこのカードは、
ブロック不能と独立で欲しかったということです。


私は基本的にゲームというものを面白くする要素は、
対立軸だと思っているのですが、このレシーブ不能という要素は、
「相手の攻撃をすべてレシーブしてやるぜ」
「繋いでつないで繋ぎきったほうが勝者だ」
という考え方に対応するものだと思うのです。

そして、その要素はジレンマをはらんでいてこそ面白いわけで、
繋ぐデッキからすると、レシーブに特化したいけど、
このカードがあるせいでブロックを強化しないとならず、
レシーブ特化だけではデッキが組みにくいという
痛し痒しな状態が望ましい環境だと思うのです。

ところが、このカード、使用条件になっているアクションカードが、
ブロック不可にする可能性を高めてしまっており、
これではレシーブ特化デッキからすると、「ブロックを強化しても
ブロック不可にされたら一緒だから、ブロックは強化しないで良いや」
というつまらない選択一択になりかねません。


また、逆に、第三弾「東峰旭S」デッキを組む人も、
ここまでお膳立てされているなら、ブロック不可が付くように
デッキを組もうと考えてしまうため、デッキに多様性が
出にくいわけです。


もし、第三弾「東峰旭S」単体でレシーブ不可、
他のカードでブロック不可というコンボであれば、
もう少しいろいろなことが起こったのだろうなと思います。



基本的に私はこのバボカのデザイナーさんを支持していますが、
このカードはとても残念だと思っています。
(環境がブロックに汚染されるのが嫌だったのかもですが)




ま、でも、残念でもこのカードを使ったデッキは作ってみたい
わけでして、コンセプト的には、「死の宣告」タイプのデッキです。
昔からFFなんかにある、キャラクターの上にカウントダウンが付く
あれのことです。


「あなた、ゆっくり戦う暇は無いです。あと3ターンね」


コンセプトはこれですね。



ただし、このカード本当に使うのが難しいカードでもあります。
というのも、まず必要なパーツがとても多いです。

もちろん第三弾「東峰旭S」が必要ですが、
さらに、アクションカードの「最強の…囮…」も
必須カードです。
さらに5ガッツをアタックエリアに貯めるというものも
必要になります。

これだけのパーツをそろえてようやくレシーブ不可に出来ます。

さて、これだけのパーツをそろえるために必要なものは
何でしょう?


まずは5ガッツをアタックエリアにそろえる事ですが、
普通に戦っていてはまずアタックエリアに5ガッツなんて溜まりません。
まして、3セット取らないといけないのですから15ガッツ
必要なわけで、普通のデッキではまず不可能です。

つまり、なんとしてもアタックエリアのガッツを使わず、
かつ、普通よりもアタックエリアのガッツが溜まりやすい
デッキを組まなくては、このデッキは完成しないわけです。



さて、アタックエリアにガッツを貯めるということで、
考えられるのは、第三弾「岩泉一N」と
第三弾「弧爪研磨S」なのですが、もうひとつ、
第二弾「福永招平N」も役に立ちます。

バックアタックは一見一ターンに1枚しかアタックエリアに
ガッツが貯まらないため、とくに有効には見えませんが、
手札2枚で、アタックエリアに1ガッツがたまるため、
目的としてはあっているカードになります。

ただし、このあと書くことがありまして、
レシーブエリアのガッツは消費してしまうことがまずいため、
結局は使うことができないのですが。


アタックエリアのガッツを貯めるのにどうしてレシーブエリアの
ガッツが必要なのか?といいますと、このデッキは
第三弾「岩泉一N」か第三弾「弧爪研磨S」を使用するため
手札の消費量がとても多いのです。

そのため、手札の消費分の補充を何かで補わなくてはなりません。
このデッキですとさすがに町内会では難しいので、
必然的にドロー系のカードで手札を補充していく必要があります。
アタックエリアのガッツは消費できませんから、
使えるのは、第一弾「澤村大地R」か第三弾「澤村大地R」、第二弾
「海信行N」かスターター「影山飛雄」ということになります。

同時に、レシーブ力が無いとラリーが続かずガッツが溜まって
いかないため、コンセプト的に戦えないです。

音駒デッキを下敷きにした第三弾「東峰旭S」を
組んでも良いのですが、実際に組んでみると、
こちらの作り方ではゲーム中1回ぐらいしか
レシーブ無効アタックが使えませんでした。


これは、青葉城西主体で組んでも同様で、
やはり、15ガッツを使うデッキは組めませんでした。
個人的な結論としては、アタックエリアに15ガッツ
貯めて、レシーブ不能を3回打つのは無理という
ことになりました。

(やろうとすると別のレベルで負けてしまうので)。



では、これで終了かと申しますと、考え方を変えて
このカードの存在を考えてみることにします。
最初の発想は、相手が手も足も出ないということを
目標としました。しかし、これは出来ないとわかりました。

ですから、次の段階で、ゆるく相手を縛ってみたら
どうでしょうか?
つまり、相手のセット数を減らすという考え方です。
この技で3セットを取るのではなく、
3セット目は無いよ?という戦い方を相手に強いるのです。


お互いに2セットずつ取り合った3セット目には、
アタックエリアに5ガッツが残っていて、
このカードを使って勝ちますよというやり方です。



続く。

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