バボカ、つなコン烏野編、第五弾「影山飛雄R」とゲームデザイン
2015年6月2日 TCG全般烏野のつなコンの最後のカードは第五弾「影山飛雄R」
です。このカードは、これまで烏野に無かった、
アタックエリアのガッツ貯め用カードという事に
なるのだと思います。
例えば、音駒には第三弾「弧爪研磨S」が、青葉城西には
第三弾「岩泉一N」というカードがあり、
アタックエリアのガッツを肥やすことが出来ていました。
しかし、烏野にはアタックエリアのガッツを増やす
カードは今までは存在していませんでした。
なぜなら、烏野には第三弾「東峰旭S」というロマン
カードがあり、このカードのガッツ要求がアタックエリア
のガッツ5枚というものだったからです。
烏野のカードで簡単にアタックエリアのガッツが
貯められると、烏野デッキの奥の手とでも言うべき
スーパーロマンなコンボが実現できるかも、、、。
なのですが、やはりデザイナーさんはちゃんと
考えているみたいでして、第五弾「影山飛雄R」で
アタックエリアのガッツを貯めるのは、
相当に難しいです。
特殊能力のテキストは、
このキャラがトスキャラで、アタックフェイズ
に自分がアクションカードを使用した時、
手札の「東峰 旭」を自分のアタックエリアに
出してもよい。そうした場合、
そのキャラのアタックポイントに+1する。
ですから、アタックフェイズのアクションカードのみが
トリガーなので、そもそも使用回数が制限される
ということになるのかなと思います。
もし、アタックエリアのガッツ増やしを狙って
このカードを使用するのであれば、やはり、
「よくやった」を使って組み立てるのが良さそうです。
兎に角、毎ターンアクションエリアのガッツを貯める
ためには、どうしても手札補充が必要だからです。
つまり、「日向翔陽」と第五弾「影山飛雄R」を多投し、
「よくやった」を4枚ほど入れることで、
コンセプトは守れそうです。
次に「最強の囮」は2枚ほど入れないと駄目ですよね。
で、問題はどのようにして、「東峰旭」を手札に持つか?
です。
アタッカーとして3、4枚投入では、まず手札に来ません。
そこで、レシーブ用のカードとして、
「東峰旭」をデッキに投入してみましょう。
使用するカードは第二弾「東峰旭N」です。
あまり見慣れないカードだと思いますが、
このカードはアタック2、レシーブ4という、
ちっょと変わった「東峰旭」のカードです。
第一弾「西谷夕R」と組ませることが出来るので、
アクションカードは「もう一度トスを呼んでくれ、エース」
が良さそうですね。
レシーブエリアのガッツが余るともったいないので、
同時に手札増やしがこのデッキの重要要素なので、
第一弾もしくは第三弾の「澤村大地R」を入れます。
トスエリアのガッツは普通に第一弾「菅原孝支頂」で
消費しましょう。
また、ドロップに「東峰旭」が大量に落ちるので、
第一弾「菅原孝支R」も有効です。
というわけで、あえて雛形は書きませんが、
大体の方向性は見えてくると思います。
形にしないのは、納得のいく勝ち筋が見えなかったから
なのですが、もう少しブラッシュアップすれば、
やれなくは無さそうという感じです。
もちろんこのデッキのコンボはいわゆるデスコンボなので、
形に出来てしまったらまずいのですけどね。
いわゆるソリティアくそゲーの完成なので。
実際に形に出来そうで出来ないのですが、
そこがまた楽しかったので、紹介してみました。
(なお、相手がアタック4までしか打たないデッキで、
こちらのアタック威力を下げるのをメインにしている
デッキ相手であればけっこう戦えます)。
第五弾「影山飛雄R」に関しては別の使い方もありますが、
今回はこのくらいで。
ちなみに、つなコンとしては、第五弾「影山飛雄R」でトス、
第五弾「日向翔陽R」でアタック後、
「鉄壁の向こう側」でドロップエリアの
第五弾「東峰旭R」を拾い、第五弾「影山飛雄R」の
特殊能力でアタックエリアへ出て、条件を満たし、
合計4ガッツを支払ってアタック威力9です。
(つなコンのカードではないですが、
第一弾「日向翔陽S」を使って、アタック8、
ブロック不能との使い分けが重要だと思います)。
音駒より威力の1小さいつなコンですが、
ガッツの消費がこちらの方が小さいため、
微妙にこちらの方が強い気がします。
ただし、投入できるアタック時のアクションカードは、
2から3枚まででしょうから、連発しやすいことに
意味があるかどうかは微妙です。
なかなかに面白いバランスになっているのではないですか。
ただ、烏野のつなコンカードに関しては、
一連のつなコンでの使用よりも、他の今までのカードの
掘り起こしの方が、面白く、深さを感じる仕上がりに
なっているなと感じます。
一枚一枚が強くないくせに、組み合わせるといろいろ出来る
というのはTCGのデッキビルダーとしては
すばらしいことだと思うのですよね。
トレーディングカードゲームって、1枚の壊れカードで
破綻することも多いですから、多数のつまらない
カードと、一部のレアリティの高い有益すぎるカード
という事になりがちなのですが、
バボカではあまりそういうことが無く、
やはり、新規にも古参にも優しいつくりだなと感じます。
まして「禁止カード」でも出ようものなら、
デザイナーの構成センスを疑わなくてはなりませんし、
そういうことが無いゲームとしてバボカに惚れ込んで、
こんな日記をつづっているので、このまま最後まで
安定して作り続けて欲しいものです。
さらには来年の三月までちゃんとしたバランスのまま、
ゲーム性を崩壊させずに、しかも惜しまれながら
ちゃんとゲームを締めて欲しい、
そのように思いながらこのゲームを日々
楽しんでいるわけです。
人気の出た漫画にありがちな引き伸ばしは、
ぜひやめていただきたいと思います。
最後まで破綻せずに、きれいに閉じることが
出来たTCGってありますかね?
バボカはあくまでもアニメのプロモであり、
TCGにありがちな売るためにくそカード連発
なんていうことは絶対にして欲しくないです。
秋のアニメが終わるまでの販売戦略と、
ゲームデザインバランスを最終弾でちゃんと
取れるのか?ということに注目ですね。
(ボードゲームをする人にはわかると思いますが、
拡張セットを出し続けながら最後までバランスを
取り続けるのは、本当に難しいことなので、
ぜひやりきっていただきたいと、
そういう次第です)。
あ、なんか日記らしく、語りが主観だらけに
なってしまいました。
ちなみに第五弾はイブシ銀のカードが多く、
壊れてる気がするカードは、第五弾「黒尾鉄朗頂」
ぐらいかなと思います。
というわけで、次回は黒尾の話からです。
では。
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