バボカ、木兎光太郎の憂鬱2
2015年10月20日 TCG全般というわけで、新しいスターターのカードを
色々触ってみているわけですが、
HVD05「木兎光太郎」のルールが、
ちゃんとホームページに掲載されましたね。
結論から言うと、テキスト変更無しで、
このカードの特殊能力は強制発動の上、
発動後に従えない指示には従わなくて良い
ということになっている模様です。
特殊能力発動が選択式の場合、
従えないテキストがある場合は発動しないのが
一般的なのですが、バボカも同様です。
例えば、第四弾「夜久衛輔N」の場合、
「このキャラがレシーブエリアに出た時、
このキャラのガッツからカード名の異なる
音駒のキャラカード2枚を手札に加えてもよい」
と書かれているので、
「音駒のキャラカード2枚を手札に加え」られない場合
能力は発動できません。
同様に第五弾「黒尾鉄朗N」のテキストは
「このキャラがブロックエリアに出た時、自分のデッキの
上からカード3枚をドロップエリアに置いてもよい。
そうした場合、このキャラのブロックポイントに+2する」
となっているので、山札が2枚ですと能力が発動しません。
HVD05「木兎光太郎」の場合、
「ガッツ3以上という部分だけが能力発動条件ですよ」
ということが公式のルール解説として確認された
ということになるのだと思います。
山札を3枚捨てる事は、特殊能力の発動条件ではない
ということになったわけですね。
ですから、第五弾「黒尾鉄朗N」とは異なり、
HVD05「木兎光太郎」の特殊能力は、
山札が0枚でも発動可能であるということになります。
というわけで、テキストの取り回しが判明したので、
このカードに関するちょっとした考察をしたいと思います。
まず、このカードは序盤は特殊能力を発動しません。
ガッツ3枚がトリガーですから、そう簡単には
特殊能力を発揮することは無いでしょう。
次に、サーブエリアにこのカードを出したときに、
能力が発動するケースは極めて稀です。
というのも、現在のカードプールでは、サーブエリアの
ガッツを肥やすカードはアクションカードの
「自分も戦えるって証明しろ」ぐらいしかないからです。
つまりは、第三弾「山口忠頂」との併用は避けたほうが
良さそうだということですね。
また、基本的にアタッカーなのでトスエリアに
出したいケースはほぼ無いでしょう。
稀にセッターでレシーブをせざるを得ない場合に、
このカードでトスしてセッターでアタックを
しなくてはならない手札がありえますが、
それは、すでに負け手札なので諦めがつきます。
なお、当たり前ですが、ブロックエリアなどには
ガッツが存在しないので考える必要はありません。
で、問題となるのはレシーブなのです。
ガッツが3溜まるときに、
レシーブエリアにこのカードを出してしまうと、
強制山札3枚ドロップの罰ゲームです。
確かに山札を削って戦うデッキは無い事はないと
思いますが、基本的に何の利得もなしに
山札が3枚減るのは良いことではありません。
しかもその3枚の中にアクションカードがあると、
そのセット中「木兎光太郎」が出せないという
ペナルティまで付いてきます。
要するに、全てのエリアに3ガッツあるとして、
相手がブロックしてきたときに、
手札がHVD05「木兎光太郎」と
HVD05「赤葦京治」だった場合、
割ときつい展開が待っています。
レシーブエリアにガッツが無いのであれば、
HVD05「木兎光太郎」でレシーブ、
HVD05「赤葦京治」でトスしたときに、
効果発動で山札からHVD05「木兎光太郎」を
拾ってきて、HVD05「木兎光太郎」で
アタックできます。
山札は3枚削られますが、なかなかの火力が
期待できるわけです。
ところが、レシーブエリアにも3ガッツある場合、
レシーブエリアに出したHVD05「木兎光太郎」の
アタックポイントに+2します。
当然意味はありません。
そして、山札を上から3枚ドロップします。
その中にアクションカードがあった場合、
そのセット中はHVD05「木兎光太郎」を
場に出すことが出来ません。
つまり、トスしたHVD05「赤葦京治」が
山札から「木兎光太郎」をサーチしてきても、
アタックエリアに出せないので、
ブレイクせざるを得ないのです。
ちなみに、アクションカードが無い場合、
山札からHVD05「木兎光太郎」を
引いてくればアタックは可能ですが、
この場合トータル山札6枚ドロップという
かなりのハンデです。
要するに、よほどの状況で無い限り、
レシーブエリアに3ガッツあるならば、
このカードでレシーブする選択は取れない
ということですね。
では、使えないカードなのか?
そうでもなさそうなのが面白いところです。
つまり、このカードはデッキに多投しないで使う
カードだと割り切る必要があり、用法をまもって
使えば副作用は最小限で済みます。
使い方のポイントは、ずばり
HVD05「弧爪研磨」です。
単にスターターに入っているカードですね。
さらに、第四弾「夜久衛輔N」が用意できると
良い感じにデッキを運営可能です。
この二種類のカードで狙うのは
山札切れ最終局面からの手札回復と
アタック6連打です。
簡単に言うと、HVD05「木兎光太郎」は
山札さえなければデメリット無しなのですよね。
ですから、デッキに2枚程度だけ投入し、
使うときはガッツから呼び出して使えば
何の問題も無いわけです。
アクションカード「俺最強」は使えないですが、
山札を削らない上にアクションの消費も無く、
単体アタック5はエースの名にふさわしい
動きだと思います。
第四弾「夜久衛輔N」があると、山札が
無くなってからの動きに粘りが出るので、
また、レシーブエリアのガッツから
HVD05「弧爪研磨」を拾ったりも
出来るので、手堅く強い最終局面を
演出できると思います。
HVD05「弧爪研磨」のレシーブは3あるので、
「ガッと」でレシーブする局面は結構ありますし、
その時のセッターは「赤葦」で良いわけですから、
HVD05に第四弾「夜久衛輔N」を投入すれば、
HVD05「木兎光太郎」の強さを引き出せると
思います。
無気力セッター二人に支えられる
HVD05「木兎光太郎」というのもなかなか
面白いですね。
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